VANS LX OLD SKOOL PT TDC -TOKYO DESIGN COLLECTIVE-

TOKYO DESIGN COLLECTIVE（TDC）は、日本のプロダクトデザインとクラフトマンシップを取り入れ、新しいデザインコンセプトを発信する東京発のデザインチーム。今回のコレクション、「NIGHT FLASH（ナイトフラッシュ）」では東京のアーバンライフにおける夏の夜を着用シーンに想定。通気性に優れたメッシュのアッパーにリフレクティブ素材のサイドストライプを配し、落ち着いたトーナルカラーでまとめたオールドスクールは、シューレースを外してスリッポンとしても履ける機能的な一足。

【製品の特長】
・TOKYO DESIGN COLLECTIVE(TDC)による「NIGHT FLASH」コレクション
・VANS PREMIUMのビルド
・アイコニックなサイドストライプが特徴のモデル
・通気性に優れたメッシュとスエードのアッパー
・レイヤリングされたリフレクティブ素材のサイドストライプ
・フルグレインレザーのパッド入りカラーライニングには「DESIGNED IN JAPAN」のプリント
・厚みを持たせたパッド入りのシュータンで通常よりボリュームのあるシルエット
・シューレースを外してスリッポンとしても着用できる2WAY仕様
・トーナルカラーのコットン製スペアシューレースが付属
・アーカイブデザインを踏襲した、より厚みのあるサイドウォール
・クラシカルな印象を与えるバイカラーのフォクシングテープ
・長年の研究に基づいて、バイオベース素材を30%使用して開発されたVANSの新しい高反発ポリウレタンフォーム、SOLA FOAM ADCが一日中履いても持続する快適さを実現
・VANSのシグネチャーであるラバーワッフルアウトソール

＜VANS＞ - オーセンティックなストリートカルチャーの象徴

1966年にカリフォルニア州アナハイムで誕生したVANSは、単なるスニーカーブランドを超えた文化的アイコンとして世界中に愛され続けています。創業者ポール・ヴァン・ドーレンが兄弟のジムや共同創業者のゴードン・リーらと共に設立した「The Van Doren Rubber Company」から始まったこのブランドは、半世紀以上にわたってストリートカルチャーの最前線を歩み続けてきました。

革新的なデザインと機能性の融合
VANSの魅力は、その独創的なデザインと実用性の完璧なバランスにあります。代表的な「Old Skool」モデルに見られるサイドストライプは、ポール・ヴァン・ドーレンの落書きから生まれたアイデアが現在ではブランドの象徴的なデザイン要素となっています。「Authentic」のシンプルなキャンバス素材と低めのプロファイルは、ミニマルながらも存在感のあるデザインで、カジュアルファッションの定番として確固たる地位を築いています。
特筆すべきは、スケートボードのグリップ力向上のために開発された厚いワッフルソールです。この技術的革新は機能性を追求した結果生まれたものですが、現在ではVANSの視覚的アイデンティティの重要な要素として認識されています。スケートボード用に開発された補強技術や耐久性のある素材使いは、ストリートウェアの実用性重視の流れに大きな影響を与えたとされています。

文化との深いつながり
VANSの真の価値は、その文化的背景にあります。1970年代のカリフォルニアのスケートボード文化の発展と共に成長し、ドッグタウンの著名なスケーターたちに愛用されることで、スケート界での地位を確立しました。1982年の映画「ファスト・タイムズ/リッジモント・ハイ」でショーン・ペンが演じるスピコリが履いたチェッカーボード柄のスリッポンが注目を集めたことで、一般層にも広く知られるようになりました。
音楽シーンでも重要な役割を果たし、特にパンクロック、ハードコア、オルタナティブロックのミュージシャンに愛用され、1980年代のカリフォルニアパンクシーンで絶大な人気を集めました。Bad Religion、Suicidal Tendencies、Descendentsなどの影響力あるバンドが着用していたことでも知られ、Warped Tourの長年のスポンサーとして音楽と若者文化を繋ぐ架け橋の役割も担ってきました。

創造性と個性の表現
「Off The Wall」というブランドスローガンは、既存の価値観に挑戦する姿勢を表現し、1970年代から続く反体制的な若者文化の象徴として機能してきました。これは単なるマーケティング文句ではなく、創造性と個性を重視するブランドフィロソフィーの真の表れです。
VANSは様々なアーティスト、デザイナー、他ブランドとのコラボレーションを積極的に展開し、Supreme、Fear of God Essentials、MoMA、ディズニーなどとの多彩なパートナーシップを通じて、単なるスケートシューズの枠を超えてファッション業界全体に影響を与える存在となっています。近年ではコンテンポラリーアートシーンとの結びつきも見られ、新進アーティストのサポートや美術館とのコラボレーションを通じて、ストリートカルチャーとアートの橋渡し役も担っています。

グローバルに愛される理由
VANSが世界中で愛される理由は、そのオーセンティックな姿勢にあります。日本の原宿系ファッション、ヨーロッパのストリートウェアシーン、南米のスケート文化など、世界各地の若者文化に広く浸透しながらも、各地域の文化的特色を取り入れた限定モデルの展開により、グローバルとローカルの絶妙なバランスを保っています。

現在でもVANSは単なるファッションアイテムではなく、創造性、個性、そして既存の枠にとらわれない生き方を表現するカルチャーアイテムとして、世界中の若者たちに愛され続けています。その成功の背景には、一貫してストリート発祥のオーセンティックな文化を大切にし、商業的成功を追求しながらも文化的ルーツを重視する姿勢があります。
VANSを履くということは、ただ靴を履くということではありません。それは自分らしさを表現し、創造的な生き方を選択し、多様性を受け入れるライフスタイルを体現することなのです。