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「単なる復刻に終わってない / これがKICKS LAB.なんだなぁ」  ― PUMA JAPAN 野崎氏 が語る「PUMA DELPHIN OG MIJ KL REW」の魅力とは?

「単なる復刻に終わってない / これがKICKS LAB.なんだなぁ」 ― PUMA JAPAN 野崎氏 が語る「PUMA DELPHIN OG MIJ KL REW」の魅力とは?

HEISUKE NOZAKI | PUMA JAPAN MARKETING

 

野崎 兵輔(のざきへいすけ)
PUMA JAPANの社員でありながら、世界に誇る生粋のスニーカーマニア。プーマだけではなく様々なスニーカーを経験し、これまでに所有したスニーカーは1,000足を超える。その知識量やスニーカーに対する愛情は計り知れず、世界中のスニーカーフリークから絶大な信頼と支持を受けている。日本のスニーカーシーンにおいて欠かせない重要人物の一人である野崎氏との対談である。

 

–– まずはじめに、野崎さんの経歴からお聞かせください。 

 

N: プーマジャパン株式会社でマーケティング本部に所属しています。お取引先さまとの協業モデルのビジュアルやPRについての社内承認、それから店頭演出のお手伝いをするような業務に携わっています。プーマジャパンの前身の会社に入社したのが1996年なので今から約28年前ですね。現在29年目になりますが、新入社員の頃から20年以上は営業職でした。5年ほど前にマーケティング本部に異動して、今の部署に来たのは2年前ですかね。その前まではPR担当でここ南青山のPUMA HOUSEに勤務していました。

 

–– 結構めずしい経歴をお持ちですよね。

 

N: そうですね、営業を長くやっていて、それこそ40代後半でマーケティングに異動するケースって、僕みたいな経歴はプーマ社ではおそらくないと思います。

 

–– では、営業の時の経験が現在にも活かされているということですね。SNSでよく拝見させていただいていますが、相当な数のスニーカーをお持ちだと思います。いつもスニーカーに対する熱意が感じられるなぁと思っておりまして。

 

N: ありがとうございます。

–– 今でもその熱意が絶えない、そんなスニーカーというものを好きになったきっかけをお聞かせください。

 

N: スニーカーを初めて意識したのは小学校5年生の時です。 僕は、今53歳なのでもう42年前ですね。当時、スポーツシューズはスポーツ用品店にしか売っていなくて、今のようなスニーカーショップが無かった時代です。スポーツブランドのシューズは、美しい配色やデザイン、値段も高かったので憧れの的でした。小学生の時って走るのが速い子とかスポーツができる子って、クラスのヒーローみたいになるじゃないですか?そんな時に僕の同級生何人かがそういったスポーツブランドのシューズを履き始めたわけですよ。それを見ていて、当時日本のゴムメーカーさんのスニーカーを履いていた身としては、見たことがない配色のスポーツシューズは早く走れそうに感じました。スポーツシューズのそういう部分に憧れて、その時に受けた衝撃が今も続いているっていう感じです。

 

–– なるほど、入りはプーマというわけでもないもないのですか?

 

N: いえ、僕が初めて買ったスポーツブランドのシューズはPUMA SM RIDERというプーマのランニングシューズです。アウトソールに突起のようなイボイボがついたやつで。本当はFAST RIDERという靴が欲しかったのですが、当時FAST RIDERは西ドイツ製で18,000円!小学校5年生だと、親に言ってもなかなか買ってもらえないない代物です。ですからお年玉や、家の手伝いをしてもらったお小遣いを貯めてアジア製のSM RIDERを購入しました。いわゆるFAST RIDERのエントリーモデルみたいなものです。それは今でも大事に持っていますね!

–– それに続くお話ですが、珍しいスニーカーだったり、古いアーカイブを沢山お持ちだと思います。プーマに限らず色々集めていらっしゃると思うのですが、毎月どのぐらいのスニーカーを購入されているのですか?

 

N: どれぐらいだろう…。多い時で月4、5足は買っていると思います。

 

–– え!今は全部でどのぐらいのスニーカーをお持ちなんですか?

 

N: 今の数は数えてないですけど、たぶん1000足以上はあると思います。どうかな?1000足は言い過ぎかなぁ…。

 

–– すごいですね!その中で気に入ってる最近のマイベスト3をお聞かせください。

 

N: その時々によって結構違いますね。今回はプーマのベスト3みたいな形でお話しさせていただきます。ヘリテージの古いスニーカーのイメージが強いと思いますが、実は最新のバスケットシューズもお気に入りです。

ALL PRO NITROという、現在NBAでも多くの選手が着用しているモデルです。ALL PRO NITROのクリスマスエディション(2004年公開、ロバート・ゼメキス監督の映画「ポーラー・エクスプレス」とのコラボレーションモデル)が発売されていまして、それがつい最近買ったスニーカーで、とても気に入っています。実は昨年もALL PRO NITROでグレムリンとのコラボレーションモデルがリリースされています。毎年12月になると、PUMA BASKETBALLでは、そういったコラボレーションモデルがリリースされています。1年越しのタイミングでグレムリンコラボも買っているので、今後も集めたいと思っています。

クラシックなスニーカーはカラーリングが綺麗で、洋服にも合わせやすいし大好きです。でもその一方で最新のパフォーマンスシューズも同じ目線で追い続けたいと思っています。

N: ALL PRO NITRO以外だと、それこそ今日履かせてもらっているKICKS LAB.別注モデルのPALERMO MIJ KL SPORTですね。このPALERMO MIJはすごく気に入っています!

グローバルで展開しているパレルモのインラインモデルとはシルエットが違うし、あと素材の使い方もユニークというか個性があります。僕が今日これ履いてきた理由というのは、今回のDELPHIN OG MIJにも相通ずるような、マテリアルチョイスの”妙”というのをKICKS LAB.別注モデルにすごく感じているからです。

–– ありがとうございます!!

 

N: KICKS LAB.の別注モデルは、見た目に懐かしさがあるのだけれども、ちゃんと今っぽい感じに仕上がっているし、なおかつ長く履いていくと異素材使いならではの経年変化が楽しめる。それは多分、素材のチョイスがすごく絶妙だというところがあります。そこも含め気に入っているポイントですね。

N: あとはグローバルモデルのPALERMOも何足か買っています。プーマのキーモデルの一つで今年の秋冬もフォーカスしています。

オリジナルは1981年~1982年の1年間しか作られていなかったシューズ。言ってしまえば、当時ではあまり成功したシューズじゃないのかもしれません。PALERMOはナイロンとスエードのコンビネーション。実はすごく革新的で、当時、ランニングシューズに多用されていたナイロンをトレーニングシューズに採用しています。プーマの開発精神がすごく表れているなと思います。パフォーマンスの匂いがする部分に惹かれるので、思い入れは強いです。

 

–– PALERMOは、当時のアーカイブが残ってたりするものなんですか?

 

N: PALERMOの復刻は、プーマ本社が主導で行っています。ヨーロッパにはPALERMOのようないわゆるテラス系と呼ばれるマルチトレーニングシューズとか、インドアトレーニングシューズのコレクターの方がいらっしゃいます。おそらく、彼らが持っている当時のアーカイブをお借りして、スキャニングして製品化されていると思います。

 

–– こういった裏話が聞けて良かったです。次に、プーマ社員である野崎さんというよりも、一人のスニーカーファンとしての観点で言うと、プーマのスニーカーにはどんな魅力がありますか?

 

N: プーマは長い歴史があり、常に何かにチャレンジしているブランドというイメージがあります。例えばこういったアーカイブを復刻する時にかける熱量と新製品を作る時の熱量っていうのが同じようなベクトル、同じようなパワーで作られているのだと感じます。すごく誠実にモノづくりをしているブランドというのが、僕がプーマのシューズに持っているイメージですね。そこが魅力です!

–– ヴィンテージ市場を見てみると、プーマのスニーカーってあまり数が無いじゃないですか?すごく貴重なスニーカーという印象があります。プーマファンの方々は特にヴィンテージスニーカーに対してすごく熱量がありますよね!はたまた新しいモデルもプーマの最新のテクノロジーを投入して製品化されていて、それがまた未来へ引き継がれていくというのは面白いですね。

 

N: 本当にそうですね。昔のプーマシューズって、探してもなかなか見付からないです。実際にスポーツの場で使われて消費されているのであまり残っていないですね。生産数もそれほど多くなかったですし。

それから昔は今とは異なり、子会社ではなくディストリビューターがその国の流通を担っていました。そういう理由で、ローカルモデルというのも多かったのです。グローバル展開しているモデルが今よりも少なく、各モデルの流通量も多くはなかった。だから昔のプーマのシューズを探そうと思っても、なかなか見つからない。そういう意味ではすごく夢があるというか。数が少ない割には値段もそれほど高くなっていないので、好きな人は買いやすいというのもヴィンテージプーマの魅力なのかなと思っています。

–– ありがとうございます。そんなプーマのスニーカーですけど、KICKS LAB.でも過去に何度も別注モデルをリリースさせていただきました。JPN SUEDE 81BASTARDS for KICKS LAB. (2017) だったり、JPN CLYDE for KICKS LAB. (2017) だったり、特にこの二作は好評でしたよね。プーマのメイドインジャパンというところで、質の高さが評価を得ている理由のひとつなのかなと思っています。プーマとして今でもメイドインジャパンのモデルを作り続ける理由と、メイドインジャパンモデルに求められているものというのは何かありますか?

 

N: そうですね。メイドインジャパンを作り続けている理由というのは、日本のモノ作りの素晴らしさをもっと多くのスニーカーファンの方に知っていただきたいからです。それは日本だけじゃなく世界中のスニーカーファンに。

グローバルで展開しているモデルは木型に対してゆったり作っているので、どんな足型の人にもフィットするようにコンフォートに作ってあります。対して日本で作ったものは、機械で釣り込んだ後に職人さんが手刷りで調整しているので、踵の作りも昔のスポーツシューズのようにコンパクトで、綺麗なシルエットが表現されています。ジャストサイズのものを履くと足を入れた時に革靴を履いた時みたいにプシュっていう音がする。やっぱりシルエットの美しさ、ラストに忠実なラインが表現されているシューズという点では、日本製を作る意味があるのかなと思います。おそらくグローバルも日本製のモデルを我々と同じ見方をしているのだと思います。

–– やっぱりグローバルで見てもメイドインジャパンとその生産背景はかなり貴重なんですね!海外のファンからの反応はどう感じますか?

 

N: 僕もSNSをやっているので、世界中のスニーカーファンと繋がっていて、特にプーマファンの熱量は高いと感じます。メイドインジャパンのモデルが出るとダイレクトメールがすごいです!なんとかして彼らも手に入れようとするわけです。KICKS LAB.別注もそうですけれど、特に日本でしか販売しないアイテム多いので、これを買うにはどうすればいいんだ?とか。海外発送してくれるのかな?とか。そういった問い合わせも多いので、日本製のクオリティの高さや、安心感というのは、たぶん世界中のスニーカーファンの人が認めてくれている。いわば一つのブランドみたいになっているような感じですかね!

 

–– やっぱり常に求められ続けられているということですね!

 

N: そうですね、そう思いながら日々仕事をさせていただいてます!(笑)

–– 次に、今回の別注モデルのベースになったPUMA DELPHINの商品についてだったり、その歴史についてお聞かせください。

 

N: DELPHINは、1973年から日本カタログに掲載されているトレーニングシューズです。この頃のトレーニングシューズの特徴は、薄手のラバーカップソールを使っているというところです。グリップがありながら軽量で耐久性が高いのが特徴です。1975年のカタログにも同じ仕様のものが掲載されているんですけど、この時まではブルー/ホワイトのカラーリングです。

N: 前にも申し上げた通り、今回のコラボレーションモデルよりも薄いソールがついています。グリップしやすく、なるべく素足に近いようなフィーリングでトレーニングが出来る仕様と考えられます。

1976年にはコンタクトソールが開発されました。ラバーのカップソールですが、厚みがあり、中が部分的にくり抜かれています。空気が入った小部屋みたいなものがいくつも連結しているような構造です。着地した時に、小部屋を形作っている壁がたわんで衝撃を吸収し、ラバーが元の形状に戻ることによってクッションするという。コンタクトソールは、バスケットボールカテゴリーとトレーニングカテゴリーで採用されました。

N: 1978年のカタログを見ると、DELPHINとは違ったソールパターンですが、SUPER BASKETという靴にも採用されています。バスケットボールでジャンプして着地する動作があるので、衝撃吸収というのはすごく重要な機能として求められていました。それを実現したのがコンタクトソールです。コンタクトソールを使用したトレーニングシューズの代表格がこのDELPHINになります。日本では1973年~1976年のカタログに載っています。海外は1970年代後半まで継続販売されていました。

–– なるほど、当時日本での展開は3~4年ぐらいの結構短い期間だったんですね!つまり、2022年にグローバルのインラインモデルで復刻したのは、その時以来ぶりになるんですか?

 

N: おそらくそうですね!

–– では、プーマのコアなファンにとっては待ち望んだ復刻だったのではないですか?

 

N: そうです!PUMA SUEDEとかCLYDEとか外バネと呼ばれるスタイルとは異なる、いわゆる内バネと呼ばれるスタイルで、中でもDELPHINは昔のフットボールシューズにもよく使われていたようなスロートタイプと言われるデザインです。今トレンドになっているT字のバンパーがついているものとは違って、すっきりとしたデザインになっています。感度が高い人はこちらのスロートタイプを注目しているのかなという気はしますね。

–– なるほど、すごく歴史や時代背景がありますね。
全体的に引き締まった絶妙なシルエットがやっぱり目を惹きますよね。

 

N: そうですね!シュッと引き締まった感じのデザインというのもこのDELPHINの特性になるのかなと思います。

 

–– 当時、DELPHINと同時期に生産されてきたモデルが色々あると思いますが、その年代にリリースされたモデルの魅力とは何ですか?

 

N: 一番の魅力はカラーリングだと思っています。昔は強い染料を使って染色していたので、発色が綺麗なんですよ。そこが最大の魅力かなと思います!

–– 今回、KICKS LAB.から発売される「PUMA DELPHIN OG MIJ KL REW」に対する印象と、スニーカーファンである野崎さんの評価をお聞かせください。

 

N: はい、事前にこのサンプルを見させていただいていました。オリジナルをすごく尊重していただいたデザインになっているのですが、オリジナルをそのまま作ってないところが僕はすごく評価をしています。このPALERMOもそうですが、単純に完全復刻を狙ったものではなくて、今の時代に合った、という言い方が正しいかどうかわからないですが、ちゃんとこうKICKS LAB.というお店のフィルターを通して作られているんだなっていうのをすごく感じました。 特にこのプーマのフォームストリップにヌバック素材を使っているところ、ここはすごくポイントになっていますね!

N: 製品開発の人にも話を聞いたのですが、実はこれスエード素材でやるとここまでの蛍光色が出ないそうです。なので、このヌバック素材をフォームストリップに選んだところがすごいなと思います。オリジナルはスムースレザーじゃないですか?

N: 前回のPALERMO MIJ KL SPORTもそうですが、この時はスムースレザーとヌバックのコンビネーション。今回のDELPHIN OG MIJ KL REWはスエードとヌバックのコンビネーション。これってKICKS LAB.なんだなぁってところをすごく感じました。すごく良かった!!

N: カラーリングは本当にオリジナルを尊重したようなカラーリングで、このDELPHIN OG MIJ KL REWはネイビーですけど、オリジナルは正式にはブルー。インラインモデルのDELPHIN OGが出たときはネイビー/ホワイトで作っているので、プーマとしてもネイビーの認識が強いのだと思います。

N: このDELPHIN OG MIJ KL REWも履いていくとこのように。多分ここまで色を落とすには時間がかかるとは思うのですが、最初からブルーに近い淡いトーンで作ってしまうと、経年した時にもっと白っぽくなってしまう。ですから、最初のトーンはちょっと濃いネイビーをチョイスされたっていうところもさすがだなと思います。クラシックだけど、古臭くない感じが、すごく気に入っています。それからメインドインジャパンのシューズは、カップインソールを採用しているので履き心地やフィット感もよくなっています。見た目とは裏腹なアップデート感が好きなポイントです。

  

–– まさにネイビーのトーンには拘りがあって、おかげさまで理想通りの色に仕上がりました。

あと実は、フォームストリップに採用したヌバック素材は過去の別注モデルである「JPN CLYDE for KICKS LAB. (2017)」から継承しているというストーリーがあって。

 

N: あ~、なるほど!!

–– スエードにヌバックというコンビネーションは素材の立体感が出て、それがまた綺麗なコントラストで、高級感も演出してくれますし。これはちょっと使えないかもしれないですけど、実際にヌバックって高級素材じゃないですか?(笑)

 

N: そうそう(笑)おっしゃる通り、ヌバックは高級素材ですよ!

 

–– 高額になってしまうけれどそれをあえて続ける。しかも高品質な日本製で生産するっていう。そういったところにも拘りを持ってこのヌバッグを採用してます。

 

N: いや~、マテリアルチョイスがすごく素晴らしいと思います!

–– ありがとうございます。そんな「PUMA DELPHIN OG MIJ KL REW」ですが、野崎さん観点でどういったお客様に履いてもらいたいとか、おすすめしたいとかありますか?

 

N: 一番はプーマのクラシックを愛するOGみたいな人に是非履いてもらいたいと思っています!あとは、メイドインジャパンで作るとプライスは高くなってしまいますが、PALERMOを履いている若い人たちにも、次の一足として履いてもらえたら嬉しいです。

 

–– また違ったスニーカーで、すごく面白いですよね。

 

N: そうですね。こうやってDELPHINとPALERMOを比べると、外観は違いますが、同じトレーニングシューズとして共通項も見付けられる。

それから、KICKS LAB.の別注モデルの中に暗黙のルール、例えば異素材の組み合わせ方みたいなものが出来上がってきつつあるのかなという気がします。これがスタイルに繋がっているのだろうなと。

 

–– ありがとうございます。やっぱりDELPHIN OG MIJのシルエットの綺麗さというのは、他のモデルと比較してもすごく際立ちますよね。

 

N: そうですね。PALERMOの場合は、紐を通す穴が場所のよって内外に配列されているので、ジグザグと立体感のある紐の通し方になるのですが、DELPHINのシューレースホールは一直線に配列されているので、シューズ全体がシャープに見えるデザインなのかなと思います。

 

–– 次にプーマの今後について、ブランドとして新たに取り組んでいる事とは何ですか?

 

N: もう店頭で展開されているのでご存知の方も多いと思いますが、70年代、80年代のヘリテージモデルとMOSTROや、AVANTIのような2000年代前半のシューズが同時にリリースされている。この流れが2025年シーズンにどうやって発展していくのかというのを楽しみにしていただきたいなと思います。おそらく70年代、80年代の靴の復刻モデルと言われても、今の20代の子からすると古すぎてピンとこないかもしれません。

でも自分が生まれた2000年代のスニーカーだとすごく親近感が沸くと思います。

クラシックの解釈が広くなった現代のスニーカーシーンにプーマとしてどのように存在感をだしていくのか、社内外各署と連携して盛り上げていきたいと思っています。

–– なるほど、これからのPUMAにも要注目ですね!次に、野崎さんの観点で構いませんので、我々KICKS LAB.というお店に対しての印象と、今後KICKS LAB.に対して期待することは何かありますか?

 

N:  KICKS LAB.さんに関しては、僕が営業職だった時にオープンされて、担当もさせていただいた思い入れのあるお店です。ずっと東京・原宿をベースに変わらないスタンスでお店を続けている。それがスタイルというか、KICKS LAB.らしさだと思います。いろんなブランドも取り扱っているし、それこそアウトドア的なものもあれば、グローバルブランドの商品もある。スニーカーもあればブーツもある。僕にとっては、スニーカーショップだけど靴屋さんみたいな。

選べるものが沢山あって、楽しいお店作りをされていると思います。

 

–– ありがとうございます。野崎さんからそういったお声をいただきましたと、社内全体にシェアさせていただきますね(笑)

 

N: (笑)本当にそう思っていますよ!僕も色々買わせてもらっています。

なんかそういう靴屋さんみたいなスニーカーショップって実は原宿にあまり無いと思います。

KICKS LAB.のような幅広い品揃えを原宿のロケーションでずっとやり続けているいうのはすごくありがたいし、すごく感謝しているというか、今後も変わらずあってほしいなと思います!

 

N: KICKS LAB.が素晴らしいと思うところは、ブランド毎に世界観が表現されているところ。

お店全体で展開出来る商品数ってある程度決まっているじゃないですか?店頭でブランドの方向性を表現してくださっていることは本当にありがたいと感じています。

メーカーと一緒に取り組んで協力して販売する意図をすごく感じさせてくれるから、僕のようなメーカーの人間としてはすごくありがたいし、すごく感謝しています!

–– ありがとうございます!最後に、この記事を読んでくださった方に、「PUMA DELPHIN OG MIJ KL REW」の魅力というのをお話いただきたいです。

 

N: これまでと重複してしまいますが、単なる復刻に終わってないところが一番の魅力です。

オリジナルを最大限に尊重しながら、このシューズに対して込められた想いというのがちゃんと詰まっている一足なので。

N: お店に立っているスタッフの人にお願いしたいのは、このプロダクトが持っているストーリーをお客様に伝えていただく。それが何よりだと思います。

KICKS LAB.というお店がいろんなブランドを取り扱っている中で、それぞれ展開している靴には意味があって選定されているのだと思います。それをお店に来た若い人たちであったり、スニーカー好きのOGの方たちに伝えていただけたら嬉しいです。

 

–– 我々もPUMAブランドの素晴らしさを届られるお店になれたら良いなと思っています。

本日は大変貴重なお話をありがとうございました!



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発売日:2024年12月28日(土) 09:00

 

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